ホームページを変えたら反応も変わる? 最近では、保育園・幼稚園でもホームページを見て情報を集める保護者や求職者の方が増えています。今回ご紹介するのは、実際にホームページを新しくしたことで、保護者や先生方の反応が変わった事例です。 ホームページを見て、遠方から面接希望者が ある保育園では、これまでホームページで採用情報を載せていませんでした。しかし、ホームページを新しくする際に、職員募集についての情報をきちんと掲載しました。また、スマートフォンからも見やすく整え、最初に表示される画面で園の雰囲気が伝わるように動画も取り入れました。 その結果、仙台にあるこの園に対して、千葉から「ぜひここで働きたい」と面接希望の連絡がありました。その後も、2か月の間に3人から面接希望が届きました。ホームページの閲覧データを見ても、職員募集のページがよく見られていたことがわかり、これまで見てもらえていなかった層に届いていることが明らかになりました。 県外・海外からの入園希望 この園では、入園希望に関するページも見やすく整理しました。スマートフォンから閲覧する方を意識して、知りたい情報をトップページからすぐに見つけられるような構成にしたところ、県外から引っ越してくる方や、海外に住んでいる方からも入園についてのお問い合わせが届くようになりました。 特に印象的だったのは、アメリカからお問い合わせが2件届き、実際に1名が入園して通ってくださっているというエピソードです。これまで地元中心だった情報発信が、全国や海外にも届くようになった例です。 なぜここまで反応が変わったのか? 以前のホームページでは、文章や写真が少なく、園の雰囲気が伝わりづらい状態でした。更新も年に一度程度で、最新の情報が載っていないこともありました。 そこで、新しいホームページでは「どのような保育をしているのか」「園の先生たちの雰囲気はどうか」などが伝わるように工夫しました。たとえば、実際に園で働く先生方の写真を使ったり、日々の活動の様子を紹介したりしました。 更新のしやすさもポイント ホームページを新しくするとき、見た目だけでなく「更新のしやすさ」も重視しました。毎月のお知らせや行事予定、園だよりなど、園の方がご自身で簡単に更新できる仕組みを取り入れています。 特に「保護者向けのお知らせを定期的に掲載したい」というご要望に応え、簡単に文章や画像を追加できるページを用意しています。慣れていない方でも迷わず操作できるようになっています。 よくいただく感想 ・「見やすくなって助かっています」 ・「スマホからでもすぐに必要な情報が見つかるようになりました」 ・「先生の雰囲気が伝わって安心した、という声を保護者から聞きました」 このように、保護者の方や先生方から直接フィードバックをいただくことも増えました。単にデザインを新しくするだけでなく、「見てもらいやすい」「伝わりやすい」ホームページにすることで、関係性にも変化が生まれています。 今後のポイント:情報発信の工夫 ホームページの完成後も、継続して情報発信を行うことが重要です。最近では、園の様子や方針を伝えるためにブログを活用する施設も増えてきました。 一方で、「忙しくてなかなか書けない」「何を書いていいかわからない」といった課題を感じるケースもあります。そういった場合に備えて、あらかじめ決めておいたテーマを元にAIが自動でブログ記事を執筆してくれる機能を導入することができます。 この仕組みでは、先生方によるブログ執筆は月に1回程度にとどめ、毎週の更新はAIに任せることが可能です。無理なく継続的な情報発信ができることで、保護者との接点を保ちつつ、園の魅力をしっかりと伝えることができます。 まとめ 今回ご紹介した園のように、ホームページを整えることで採用や入園の反応が大きく変わるケースがあります。見た目を新しくするだけではなく、内容や構成を工夫することで、遠くにいる方にも園の魅力を届けることが可能になります。 今後もホームページを通じて、保護者や求職者との接点を大切にしていくことが、園の信頼や安心感につながっていくと考えられます。