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デザイン・開発の工夫

【サイト制作の落とし穴④】「ウェブサイトはページが多い方が情報を伝えられる」は間違い!?伝えたい想いを整理して見やすく伝える方法

■「伝えたいことがたくさんあるから、ページを増やしたい」の落とし穴

保育園や幼稚園のホームページ制作のご相談でよく伺うのが「伝えたいことが本当にたくさんあるので、その分ページもたくさん用意したいんです」というお声です。

園の理念や教育方針、先生の紹介、年間行事、給食、園舎や園庭の写真、保護者へのお知らせなど、どれも大切にしている情報ですから「できるだけしっかり伝えたい」と思われるのは自然なことです。特に園選びをしている保護者にとっては、園の雰囲気を知る材料がホームページしかない場合も多いので、「詳しく載せておいた方が安心してもらえるのでは」と考えるのも無理はありません。

しかし、実際にページを増やしすぎると、必ずしも「伝わりやすさ」や「見やすさ」につながるとは限りません。情報を散らしすぎてしまうことで、かえって分かりにくくなったり、見てもらえないページが増えてしまうこともあるのです。

■ページを増やしすぎると起こる問題

「伝えたいことが多いからページも多く」という発想は自然ですが、ページを増やしすぎることで逆に保護者にとって不便になってしまうケースがあります。

まずは「探しにくい」という問題。ページ数が多いと、保護者はどこに何があるのか分からず、行ったり来たりして探さなければなりません。これが面倒に感じられ、せっかくホームページを訪れてくれても途中で離れてしまうことがあります。

次に「ほとんど読まれないページが増える」こと。実際のアクセス解析を見てみると、トップページや園の紹介、アクセス方法などに閲覧が集中し、その他のページはほとんど読まれていないケースが多いです。「せっかく作ったのに誰も見ていない」という残念な状況になりかねません。

さらに「更新の大変さ」も問題です。行事予定や給食メニュー、スタッフ紹介など、ページが多ければ多いほど修正作業の手間も増えます。忙しい園業務の中で更新が後回しになり、古い情報がそのまま残ってしまうことも少なくありません。これは園の信頼性を損ねる大きな要因になります。

■本当に大切なのはページ数ではない

保育園・幼稚園のホームページ制作で本当に大切なのは、ページ数の多さではなく「どう整理して伝えるか」という情報設計です。

保護者がまず知りたいのは「園の雰囲気」「保育の特徴」「場所や時間」といった基本的な情報です。ここを分かりやすくまとめてあげることが一番大切で、そのうえで園の魅力を深く伝えるコンテンツを追加していくのが効果的です。

また、1ページの中に複数の情報をまとめる場合も、見出しや写真を使って区切れば十分に読みやすくなります。スマートフォンでの閲覧が主流の今は、縦スクロールで読み進められる方がストレスが少ないことも多いのです。

そしてもう一つ重要なのが「導線設計」です。園の良さを伝えるだけでなく、「見学予約」「お問い合わせ」といった行動につながる流れを意識することで、初めてホームページが成果を生むようになります。

■伝えたいことを整理して、戦略的にページを増やす

もちろん、伝えたい情報が多いこと自体は素晴らしいことです。園が大切にしている想いや取り組みがたくさんあるからこそ、発信したいことも多くなるのだと思います。

大事なのは、そのすべてを無理やりページに分けるのではなく、「保護者にとって知りたい順番」で情報を整理することです。そのうえで、ページを増やすべきポイントではしっかり増やす。たとえば、園児の日常の様子を伝える行事紹介や、給食・おやつの写真はページを重ねるほど信頼感が増すコンテンツです。また、「保育園 ホームページ 制作」「幼稚園 ホームページ 制作」といった検索キーワードを意識して、専用ページを設けるのもSEO対策として有効です。

つまり「伝えたいから全部ページにする」のではなく、「どの情報をどう整理し、どの部分を独立させるか」を考えることが成果につながります。伝えたい想いを丁寧に整理しながら戦略的にページを作ることで、保護者にとって見やすく、園の魅力がしっかり伝わるホームページになるのです。

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この記事を書いた人

喜多 真輝央

ディレクション、WEBデザイン、コーディング、バックエンドエンジニア、カスタマーサポートなどの、WEB制作から保守運用まで10年で600以上の案件に携わってきました。
現在はWEB制作部門全体の責任者としてチームのマネジメントや業務効率化、新商材の開発やお客様満足度のさらなる向上に取り組んでいます。

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