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デザイン・開発の工夫

【サイト制作の落とし穴⑦】“情報が古い”は致命的?鮮度を保つサイト設計のポイント

■「写真が古いけど…まぁ大丈夫」は大きな落とし穴

Webサイトの更新と聞くと、まず写真を思い浮かべる方が多いかもしれません。「数年前に撮った写真があるし、とりあえずそれを使えばいいよね」という考え方は、実はサイトの印象を大きく下げてしまう“落とし穴”です。

とくに保育園・幼稚園のホームページ制作では、写真が持つ影響力は想像以上に大きいものです。先生たちの雰囲気、園の空気感、設備や環境、安全面の配慮など、園の魅力の多くは視覚情報から伝わります。しかし、古い写真を使ってしまうと、それらが現在の実情とは違って見えてしまう可能性があります。

たとえば、
・リニューアルした教室が写っていない
・今は在籍していない先生が映っている
・園庭の遊具が変わっているのに昔のまま
・制服や持ち物のデザインが変わっている
など、実際の園とのズレが必ずどこかに生まれます。

そして、この「古さ」は写真に限った話ではありません。文章も同じです。

・昨年度の行事内容がそのまま掲載されている
・料金や保育時間が昔のまま
・採用情報が古く、数年前の募集が掲載されたまま
・理念やコメントが今の園長の方針と微妙に違う

こうしたズレは、閲覧者に「ここは情報更新されてないのかな?」という印象を与えてしまいます。

園選びにおいて“安心感”は最重要ポイント。
だからこそ、古い情報が積み重なると、信頼性の低下につながるのです。

■情報が古くなる理由とは?写真・文章どちらも更新できない構造

実は、多くの園が“情報が古いままになってしまう理由”をはっきり自覚していません。ところが、実際にはいくつか共通の原因があります。

第一に「更新のしづらさ」があります。
サイト制作時に、写真や文章を変更しやすい設計になっていないケースは意外と多いもの。画像差し替えの難易度が高かったり、文章が1つの塊になっていて書き換えにくかったり、管理画面が複雑だったり…。このような構造になっていると、どうしても「また今度でいいや」と後回しになってしまいます。

第二に「更新のたびに制作会社へ依頼しないといけない」状況です。
写真を1枚差し替えるだけ、文章を少し直すだけでも連絡が必要で、作業費がかかる。そうなると、気軽に更新ができないため、結果として情報がどんどん古くなっていきます。

第三に「どの情報がいつ更新されたか把握できていない」状態です。
複数の先生が管理しようとしても、引き継ぎがうまくいかず、どれが最新の写真かわからない、どれが今のカリキュラムか判断がつかない、という状況に陥りやすいのです。

このように、
“更新されない”のではなく、“更新しづらい”から放置されてしまう
という構造が根本にあります。

保育園・幼稚園のホームページ制作では、制作段階でこの課題を見越して設計を行わないと、後々大きな負担になってしまうのです。

■古い掲載情報は信用を損なう。更新しやすい設計が欠かせない理由

情報が古いままだと何が起きるのか。その影響は小さくありません。

まず、閲覧者との間に「情報のギャップ」が生まれます。
今の園の雰囲気とサイトの雰囲気が違うと、「あれ?写真のイメージと実際の雰囲気が違う」と違和感を与えてしまいます。これは入園希望のご家庭にとって信頼性を大きく左右するポイントです。

また、Google などの検索エンジンにとっても「更新されていること」は重要です。
情報の更新頻度が低いサイトは、検索結果で評価が下がる可能性があります。逆に、写真・文章・お知らせなどがきちんと更新されているサイトは、SEOの観点でも有利です。

そのために重要となるのが、
最初から「更新しやすいサイト」をつくること
です。

・写真を数クリックで差し替えられる
・文章がブロック単位で編集できる
・スマホからでも投稿しやすい
・複数の担当者で管理できる
・更新ミスによるレイアウト崩れが起きにくい

こうした“更新しやすい構造”が整っているだけで、サイトの鮮度は驚くほど保ちやすくなります。

そして、もちろん園で普段撮影しているお写真からしか伝わらない温かみもあります。
日々の活動の様子、先生と子どもたちの自然な表情、行事の雰囲気など、プロには撮れない魅力が必ず存在します。

だからこそ、
プロの写真と園で撮った写真を「適材適所」で使い分けること
が、もっとも魅力が伝わるホームページにつながるのです。

■自分たちで更新できる+制作会社に任せられる。両方あると最強

最終的に理想なのは、
「自分たちで更新できる」と「制作会社に任せられる」の2軸が揃っている状態
です。

文章修正や写真の差し替えなど、日々の更新は自分たちでできるほうが圧倒的に早く、鮮度の高いサイトを維持できます。

一方で、レイアウト変更やデザインの調整、ページ追加などの作業は、どうしても専門知識が必要になります。そのため、制作会社にサポートを頼める環境があると安心です。

この2つが揃っていると、
・日常の情報はいつでも最新にできる
・大きめの変更はプロに任せられる
・無理せずサイトを育てられる
・長期的に信頼性のあるホームページになる

という理想的な体制が整います。

写真や文章は、園の“今”を伝えるとても大切な情報です。
それらが適切に更新され続けるホームページは、見る人に安心を与え、園の魅力をしっかり伝えてくれます。

情報の鮮度を保つことは、園の姿勢そのもの。
だからこそ、「更新しやすさ」を軸にしたホームページづくりが、これからの園にとって必要不可欠になっていくのです。

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この記事を書いた人

喜多 真輝央

ディレクション、WEBデザイン、コーディング、バックエンドエンジニア、カスタマーサポートなどの、WEB制作から保守運用まで10年で600以上の案件に携わってきました。
現在はWEB制作部門全体の責任者としてチームのマネジメントや業務効率化、新商材の開発やお客様満足度のさらなる向上に取り組んでいます。

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