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デザイン・開発の工夫

【サイト制作の落とし穴③】保育園・幼稚園のホームページ制作は写真が9割?伝わるサイトに必要な“準備”とは

■「写真は自分たちで撮ったものがあるから大丈夫」は大きな落とし穴

保育園・幼稚園のホームページ制作をご検討中の方の中には、「園内で撮った写真がたくさんあるので、それを使えば大丈夫です」とおっしゃるケースがよくあります。日常的にスナップ写真を撮影されている園であれば、確かに素材は豊富にあるように見えるかもしれません。

でも、実はこの考え方には大きな落とし穴があります。というのも、ホームページの印象を決める要素として、写真の質や構図、光の入り方、被写体の表情は非常に重要です。
どんなにデザインにこだわっていても、画質が荒かったり、構図に余白がなかったりすると、それだけでページ全体の見た目がチープに見えてしまいます。

とくに保育園や幼稚園のホームページでは、「あたたかさ」や「園の雰囲気」が伝わるかどうかが大きなポイント。その感覚的な要素を補うためには、**“見せるために撮影された写真”**が必要になります。

このブログでは、「自前の写真で大丈夫」という思い込みを見直しつつ、どのように写真を準備していくべきか、その考え方をお伝えします。

■いざ撮影しようと思っても…保育園・幼稚園の写真準備は実はかなり大変

ホームページに使う写真を用意しようと思ったとき、まずぶつかるのが「どんな写真を、どうやって、どれくらい撮ればいいのか?」という壁です。

保育園や幼稚園の日常はとてもにぎやかで、写真にしたいシーンもたくさんありますが、実際に「サイトで使える写真」を短期間で撮るのは、思っている以上に大変です。

たとえば、撮影には子どもたちの安全やプライバシーへの配慮が必要ですし、保護者からの同意が取れていないと掲載できないケースもあります。また、日中は職員の方々も忙しく、撮影に十分な時間を割けないことがほとんどです。

「遊んでいる様子」「先生とのふれあい」「給食の時間」「登園や降園の様子」「園内の風景や設備」など、多様なシーンをまんべんなく撮影するには、ある程度のスケジュールと計画性が必要です。

さらに、撮影日が雨天だったり、子どもたちの体調が悪かったりすると、思うような写真が撮れないこともあります。こうした現実を考えると、「サイトに載せる写真は後でなんとかする」ではなく、最初から写真の準備も“制作プロセスの一部”として考えることがとても大切です。

■「その写真、どこで使う?」既存写真を流用する際の“ズレ”に注意

園内で普段から撮っている写真を使ってホームページを作りたい、というお気持ちはよくわかります。記録用に撮りためている写真の中には、楽しそうな表情や日常の温かさがあふれているものもたくさんあります。

ですが、そのままホームページに「流用」しようとすると、意外とうまく使えないことが多いのが実情です。

たとえば、

  • 写真の構図に余白がなく、タイトルや文字を載せるスペースがない

  • 写真の色味がバラバラで、ページ全体に統一感が出ない

  • 被写体が中央にいすぎて、レイアウトに使いにくい

  • 複数の子どもが写っていて、個別に掲載許可が取れていない

など、デザインに落とし込むと初めて「この写真、使いにくいかも…」と感じる瞬間が出てきます。

これは、記録として撮る写真と、“どこに、どう見せたいか”を前提に撮る写真とでは、求められるものがまったく違うからです。

ではどうすればいいかというと、ホームページに掲載する予定の場所や目的をあらかじめイメージしておくこと。たとえば「トップページのファーストビューに横長で使う予定の写真」や「園紹介ページのサブビジュアルに使う正方形の写真」など、“使い道を決めてから撮る”ことが大きなポイントになります。

既存写真を活かすこと自体は悪いことではありません。ただし、“なんとなくいい写真”ではなく、“使う設計がされた写真”であることが、結果的に全体のクオリティを上げるポイントになります。

■写真の質が園の“信頼感”をつくる。だから最初にしっかり準備しよう

保育園や幼稚園のホームページ制作では、写真の準備を「あとからなんとかする」のではなく、「最初から計画しておく」ことが成功の鍵です。
それだけ、写真が園の第一印象を左右する力を持っているからです。

実際に、私たちが制作したサイトでも、写真のクオリティが高いだけで「優しい雰囲気が伝わる」「先生たちの人柄がよく分かる」といった声が保護者の方から届くことがよくあります。

一方で、もちろん園の先生方やスタッフが日常的に撮影している写真にしか出せない温かみやリアルさもたくさんあります。たとえば、普段の遊びの様子、先生と子どもたちのふれあい、季節の行事の表情など、日常に根ざした写真だからこそ伝わる魅力も間違いなくあります。

だからこそ、**プロが撮った写真と園で撮った写真、それぞれの特性を理解した上で“適材適所で使い分ける”**ことが理想的なホームページ制作につながります。メインビジュアルやトップページではプロによる印象的な写真を使い、日常の紹介ページやブログ・おたよりコーナーでは園の日常写真を活かす。そんなメリハリある使い方が、“見やすくて、伝わるサイト”を生み出します。

撮影が難しい場合は、プロのカメラマンに依頼するという選択肢もありますし、私たちも園の状況に応じてスケジューリングや撮影サポートのご提案が可能です。予算やタイミングに合わせて、無理のない範囲で「撮る写真」と「使う写真」を一緒に考えていければと思います。

ホームページは、園の魅力を外部に伝える大事な窓口。だからこそ、写真のクオリティが未来の入園希望者や保護者との信頼をつくるきっかけになります。

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この記事を書いた人

喜多 真輝央

ディレクション、WEBデザイン、コーディング、バックエンドエンジニア、カスタマーサポートなどの、WEB制作から保守運用まで10年で600以上の案件に携わってきました。
現在はWEB制作部門全体の責任者としてチームのマネジメントや業務効率化、新商材の開発やお客様満足度のさらなる向上に取り組んでいます。

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