「保育園のホームページ制作で、ここまで採用に効くとは…」
2024年1月、ある保育園のホームページをリニューアルしました。公開から半年が経ったいま、法人の担当者さんから「実は、あのHP経由で正職員が2人、パートも1人採用できました」と連絡をいただきました。採用難が続く保育業界において、これは大きな成果です。
今回は、その保育園がホームページ制作を通じて採用を成功させた過程や、導線設計・スマホ対応・更新性などの工夫ポイントを紹介しながら、「なぜ採用につながったのか?」をご紹介します。
園からの最初のご相談:「採用に使えるホームページにしたい」
お問い合わせのきっかけは、「既存のホームページが古く、スマホ対応もされていない。なにより“採用ページがまったく機能していない”」というものでした。
保育園の求人情報は、求職者にとって“園の雰囲気”が伝わることが最も大切です。にもかかわらず、旧サイトは写真も少なく、仕事内容や職員の声といった“中の情報”がないままでした。
法人担当者の方はこう語っていました:
「紹介会社を使えば確かに人は集まりますが、1人採用するごとに100万円前後のコストがかかります。それなら、ホームページ自体を“採用ツール”として活かせないかと考えたんです」
課題を洗い出し、園の魅力が伝わる構成に
ご提案にあたっては、次の3点を重視しました:
- スマホ対応(レスポンシブ設計)
- 園の雰囲気が伝わる写真・動画の活用
- 求職者の不安を減らす導線設計とページ構成
たとえば採用ページには、次のようなコンテンツを盛り込みました:
- 職員インタビュー(写真付き)
- 1日の流れ(写真付き)
- 募集職種別の業務内容と待遇
- よくある質問(FAQ)
- 採用までの流れ(応募〜見学〜面接)
これらをスマホでも見やすく、操作しやすい形で整理することで、「園見学だけでも行ってみたい」と思わせる導線設計に仕上げていきました。
また、見学希望を後押しするための「園見学申し込みフォーム」も導入しました。必要最低限の入力項目とすることで、スマホからでも気軽に申し込めるよう配慮しました。さらに、見学後にお礼メールを自動送信する設定を追加し、求職者との関係づくりにもつなげました。
リニューアル後の反響と、実際に起きた変化
サイト公開は2024年1月。その後、担当者さんからこんな報告がありました:
「驚いたのが、公開してから1ヶ月ほどで、問い合わせフォーム経由で3人から応募があったことです。うち2名は正職員、1名はパートで採用に至りました」
これまでは紹介会社経由がほとんどだったため、ホームページ経由でこれだけ成果が出たのは初めてだったそうです。
法人内でも「100万円以上かかる紹介料をかけずに済んだ」とコスト面でのメリットが評価され、「リニューアルしてよかったね!」という声が広がっているとのことでした。
加えて、求人ページからの離脱率も大きく改善されました。以前は8割以上の人が求人ページを見ても途中で離脱していたのが、リニューアル後は最後まで閲覧してくれる人が増え、フォーム送信率も向上したのです。
導線設計とSEOの工夫が成果を後押し
採用ページへの導線として、トップページや各コンテンツ下部から「職員募集」のバナーリンクを設置。また、Google検索で「地域名+保育園+求人」「園名+採用」などでヒットするように、保育園 SEOの観点からキーワードの調整も行いました。
特に意識したのは、検索結果に表示されるタイトルとディスクリプション。求人関連ページには、「職員募集」「未経験OK」「園見学受付中」といった言葉を自然に含めることで、検索ユーザーの目に留まりやすくしています。
さらに、Googleビジネスプロフィールとの連携や、月1回の更新サポートを通じて“動いているサイト”という印象を維持。検索エンジンからの評価も徐々に向上し、検索順位が安定して上昇していきました。
今後は「保護者向け」ページにも応用したい
今回の制作を通して、「ホームページ次第で採用結果がここまで変わる」という体験をしていただけたことは、私たちにとっても大きな学びでした。
法人の担当者の方は、次のようにも話していました:
「採用にここまで効くなら、次は“保護者向け”にももっと使えるホームページにしたいですね。行事の紹介や、お知らせの更新ももっと見やすく、伝わりやすくできたらと思っています」
実際、すでに「在園児の保護者向けにイベント情報を掲載したい」「おたよりをPDFで掲載したい」といったご相談も進んでおり、今後は保護者への情報提供の質も高めていく予定です。
制作会社として意識していること
私たちが「保育園 ホームページ 制作」で意識しているのは、“デザインのきれいさ”だけではありません。
- 園児募集や職員採用に使える設計
- 現場で更新しやすいCMS(WordPress)
- 保護者も職員も見やすいスマホ対応レイアウト
- 掲載内容の整理(必要なページ構成)
- 地域や他園との比較で差が出るコンテンツ設計
- アクセス解析を活用した継続的改善
これらを意識することで、“ただの情報サイト”ではなく、“動く採用&集客ツール”として活用できるホームページを目指しています。
また、完成後も「運用の相談ができる」関係性づくりを大切にしています。実際に、今回の保育園さんとは公開後も月1回程度のやりとりを通じて、更新の相談や改善提案を行っています。
まとめ:採用コストを抑えて、理想の人材に出会うために
今回の事例は、まさに「ホームページを変えたら、採用が変わった」実例のひとつです。紹介会社に頼らなくても、ホームページを通じて信頼を得て、職員の採用につながった成功体験。
今後ますます、保育園にとって「ホームページの役割」は広がっていくと考えています。
「職員がなかなか採用できない」「ホームページを作ったまま放置している」そんなお悩みをお持ちの方は、まずは現状のサイトを一緒に見直すことからはじめてみませんか?
保育園のホームページ制作やリニューアル、そして採用に強いサイト作りをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。