幼稚園・保育園のホームページ制作をしていると、デザイン以前に「言葉」で損をしている園が本当に多いと感じます。 園としては何気なく使っている一文でも、保護者の目線で見ると「なんとなく冷たい」「ちょっと不安になる」「ここじゃなくてもいいかも」と感じさせてしまうことがあるのです。 今回は、私たちが実際の制作現場で「これはできれば避けたい…」と感じる “園の世界観を壊してしまうNGワード” をご紹介します。 ※園名や事例はすべて一般化しています。 NGワード①「当園では◯◯を徹底しています」 一見まじめで良さそうですが、「徹底」 という言葉は、園によっては少し強すぎる印象を与えます。 ・規律が厳しそう・融通が利かなさそう・子どもが窮屈そう と感じる保護者も一定数います。 ▶ 代替案「大切にしています」「日々意識しています」など、やわらかい表現の方が園の温度感が伝わります。 NGワード②「ご理解・ご協力をお願いします」だけで終わる文章 この一文、ものすごく多いです。 もちろん必要な場面もありますが、理由や背景の説明がないと“突き放された印象” になります。 ▶ 例×「ご理解・ご協力をお願いします。」○「子どもたちの安全のため、このような対応をお願いしています。」 一言添えるだけで、印象は大きく変わります。 NGワード③「普通」「一般的」「特にありません」 園の特徴紹介で出てくると致命的です。 普通の保育 一般的な行事 特に決まりはありません 保護者から見ると、「じゃあ他の園でもいいかな」と思われてしまいます。 ▶ ポイント特徴がないのではなく、言語化されていないだけのことがほとんどです。 NGワード④「アットホームな雰囲気です」 正直に言います。この言葉、ほぼすべての園が使っています。 結果として、何も伝わらないワードになってしまいました。 ▶ 代替案 少人数で先生との距離が近い 異年齢での関わりが多い 行事以外でも先生と話しやすい など、具体的なエピソードに落とし込むと伝わります。 NGワード⑤「行事がたくさんあります」 これは保護者によって受け取り方が真逆です。 楽しそう! → OK 忙しそう…負担が多そう → NG ▶ 改善ポイント「行事が多い」ではなく、どんな想いで行事を行っているかを書くことが大切です。 NGワード⑥「安全管理には十分配慮しています」 これも多いですが、抽象的すぎます。 保護者が知りたいのは「何をしているか」です。 ▶ 例 門の施錠 送迎時の対応 避難訓練の頻度 具体的に書くことで信頼感が生まれます。 NGワード⑦「ICTを導入しています」だけの説明 今や珍しくありません。 ・何が楽になるのか・保護者にとってのメリットは何か が書かれていないと、意味が伝わりません。 ▶ ポイント「導入しています」ではなく「どう変わったか」 を伝える。 NGワード⑧「厳しいですが、その分成長します」 この一文、刺さる人もいますが、確実に離脱する層も生みます。 ▶ 書き換え例「年齢に応じた関わりを大切にしています」「できた経験を積み重ねられるようにしています」 言葉の選び方で印象は大きく変わります。 NGワード⑨「詳しくはお問い合わせください」多用 逃げに見えることがあります。 すべて書く必要はありませんが、“何も分からない状態”で問い合わせるのは保護者にとってハードルが高い。 ▶ 最低限の情報はサイト内で完結させるのが理想です。 NGワード⑩「園の方針に従っていただきます」 正論ですが、言い方が強い。 保護者は「一緒に子どもを育てていくパートナー」という感覚を求めています。 ▶ 表現を変えるだけで 上から目線 → 対話型に変わります。 まとめ:言葉は、園の空気を一瞬で伝える 園のホームページは、保護者が“はじめて園と出会う場所”です。 デザインや写真も大切ですが、言葉ひとつで園の印象は簡単に変わります。 もし 文章が昔のまま 誰が書いたか分からない 無難すぎる と感じたら、それは見直しのサインかもしれません。 私たちは、「正しい言葉」よりも「その園らしい言葉」 を一緒に探すことを大切にしています。 「うちのサイト、大丈夫かな?」そう思ったら、一度“言葉”だけでも見直してみてください。