サイトを公開・リニューアルしてから、しばらく経った頃、園の担当者の方から連絡をいただきました。 内容は、制作や修正の相談ではなく、少し珍しいものでした。 「最近、サイトを見たという問い合わせが入っていて」 制作者として、その一言だけで、少し背筋が伸びたのを覚えています。 園に届いた「見ました」 詳しく話を聞くと、問い合わせをしてきたのは、求職中の方でした。 ただ、「求人を見て連絡しました」というだけではなかったそうです。 サイト全体の雰囲気を見て 園の考え方に共感して 働くイメージができた そういった言葉を添えて、園に直接連絡があった、という報告でした。 制作者が直接聞かない言葉 こうした言葉は、私たち制作者が、ユーザーから直接聞くことはほとんどありません。 多くの場合、問い合わせは園に届き、その後のやり取りは園の中で完結します。 だからこそ、園側から「こういう問い合わせがありました」と共有してもらえること自体が、一つの変化だと感じました。 数字には出てこない成果 制作の成果を振り返るとき、どうしても数値に目が向きがちです。 アクセス数、問い合わせ件数、クリック率。 でも今回の話は、どの数字にもはっきりとは表れません。 それでも制作者としては、「やってきた方向は間違っていなかった」と感じられる内容でした。 なぜ、その問い合わせが生まれたのか 理由は、特別な仕掛けを入れたからではありません。 園の言葉を、園の言葉のまま載せた 写真も、日常の延長として使った 無理に「良さ」を押し出さなかった その積み重ねが、ユーザーにとって「ちゃんとした園に見える」という安心感につながった。 そして、その結果として、「見ました」という言葉が、園に返ってきたのだと思っています。 サイトは、園の代わりに先に話す 今回の報告を受けて、改めて感じたことがあります。 サイトは、園が直接話す前に代わりに説明をしてくれている存在だということです。 だからこそ、制作側が前に出すぎてもいけないし、逆に無難すぎても伝わらない。 園の空気や考え方を、ちょうどいい距離感で伝える。その役割を、少しずつ果たせるようになってきた。 第九弾として 第九弾は、成果報告の話ではありません。 園から届いた、一つの問い合わせ報告を通して、サイトの役割を再確認した話です。 あの日、サイトを変えてから。制作者の知らないところで、サイトがきちんと働いていた。そんな実感を持てた出来事でした。