今回は保育園の業務効率化・改善化について考えたり調べたり聞いてみたりしてみました。 保育士不足が深刻な問題と取り上げる中、その理由の1つとして保育士の仕事の多さが取り沙汰され、国や市区町村が「働きやすい環境を」という事で業務効率化・改善化の一助となるICTシステムの導入支援を行っています。 そのおかげか、確かに以前ほど保育士の業務負担の多さを取り上げたニュースやコラムは少なくなったような気がします。 それどころか、あらゆるICTを用い保育士の数を基準の2倍にし、採用も業務効率も劇的に変わり良くなったなんてニュースを見るようになりました。 ICTは便利! 登降園の自動記録や連絡帳をアプリにすることで記入時間の効率化やシフト管理など 「もっと楽になればいいのに」と思っていた業務を軽減するサービスがたくさんあります。 これは保育園に限ったことではありませんが事務作業や日々のルーチン作業などはITを取り入れることで作業自体を簡略化し、負担を軽減することが可能です。 更に「ICT補助金」や「IT導入補助金」を利用すれば費用が抑えられ導入もしやすくなっています。 でも、補助金申請が難しい… とても有り難く助かる補助金ですが、制度が難しく導入を躊躇してしまう方もいらっしゃいます。 また、補助金をいただくからには導入後の報告書作成などもしっかりと作成・提出しなくてはならないため重い腰が上がらないというお声も。 ICTを導入したいけど補助金申請が億劫で導入に至っていない方は是非一度導入したいサービスの業者さんに連絡をとってみて下さい。 申請の全てではないですが申請を手伝ってくれる親切な業者さんは意外と多いです。 ・・・使いこなせるかも不安 ICT導入は今までのシステムをネットワークを介し情報の管理や共有を簡略化し業務効率を良くしようというもの。 なので園の先生方全員が取り組むこととなります。 ここで問題になるのがパソコンやタブレットなどのIT機器が苦手で新しいシステムを使いこなせない方も居る ということです。 実際に補助金により導入しやすかったことから保育日誌をシステム化したものの、一部の先生がどうしても使うことが出来ず、一部で手書きの旧システムが残るなんてことも… 本当の業務効率は保育士をITに馴れさせることがスタートかも とても画期的でハイテクなICTサービスも使えなくては意味がありません。 でも殆どの方が実は「出来ない」のではなく、苦手意識から敬遠し「やらない」ということが多いです。 ICTを導入し業務のDX化は全員が新しいシステムを使わなければ効率化しないことが多いため まずは簡単な部分からITを使用していく事が良いかもしれません。 例えばシフト表などをGoogleスプレッドシートで作るようにして 次週や次月の公休希望などは全員がシートに直接記入するようにするなど 極力ストレスにならない簡単な部分から導入することでシステム運用に多少慣れるのと 導入するために整えなくてはならない組織体制などが洗い出せます。 また、ICTを導入する際のテスト期間のフィードバックも格段に変わると思います。 確実に言えることは導入したシステムに合わせるため現状のやり方を変える必要は少なからず出てきますので 失敗しないICT導入の為にも現時点で出来ることから始める事をオススメします。 試しにスプレッドシートのシフト表を作ってみたので 紙でシフト作成されている園さんは無理のない範囲でご使用してみては如何でしょう? シフト表ダウンロード