近年、幼稚園や保育園の送迎バスで園児が車内に置き去りにされたという事件が報道されることが増えています。このような事件は、園児や保護者にとって大変なショックと不安を与えるだけでなく、命に関わる危険性もあるため、重大な問題となっています。 今回、新しく園児の車内置き去りを防ぐ新技術の発表があったのでご紹介します。 どんなシステムか 今回発表された新システムは座席の上の天井部分にセンサーが取り付けられており、センサーからレーダーを発して跳ね返ってきた波によって人が居るか居ないかを検知する仕組みになっています。 驚くのは検知の精度の高さにあり、仮に毛布にくるまって子どもが寝ていても呼吸によるわずかな胸の動きを検知しアラートが発せられるようになっています。 京都の幼稚園で導入 こちらの新システムは既に京都にある幼稚園で導入されており実際に導入された園バスで実証実験で一人の園児に車内に残ってもらうと、数分後にクラクションが鳴り子どもが車内に残っていることを知らせました。 また、アメリカでは同システムを3年前から導入されていて効果が出ているということです。 実証実験を重ね2023年3月より日本市場に製品提供 上記システムは現在2022年12月に国が定めた安全装置のガイドラインで規定されている置き去り検知時の車内確認完了ボタンの設置場所調整と、バスのタイプごとに適したセンター取り付け位置及び通信環境対応の最終的な確認を行い2023年3月より製品の提供を開始するそうです。 今回は送迎バスでの園児の車内置き去りについて、新しいシステムの紹介を致しました。 園側にも園児にも操作などで不要な負担が無く、検知の精度も高いそうなので何か対策を検討されている園は検討の一つに加えてみては如何でしょうか? 参考記事:https://www.ytv.co.jp/press/kansai/186106.html 製品情報:https://www.sanyo-trading.co.jp/news/20230216_7909/